2017.10.18


ー世界有数の物流ソリューションに勤務する支店長の取材からー

世界的物流のソリュションメーカーに勤務する支店長に求人用のインタビューした内容。あまりにも心響く内容が盛りだくさんだったので匿名でここに再現します。以下インタビュー内容です。

マニュアルにできない仕事

 入社して15年目になりますが仕事は飽きないですね。お客様ごとに内容が違うのでその度に新しい発見があります。
 商品を右から左に流す感覚で商売していると、慣れてしまっていつの間にかマンネリ感に襲われると思うのですが、我々の仕事は物流ソリューションでお客様ごとに受け入れる環境が違う。その環境にどう対応していくかというところに知恵を使います。営業と技術者が連携して導入の解決策を考える。その時間が実に楽しいんですね。以前会社で営業マニュアルを作ろうかという話が持ち上がった時期があったのですが一つ一つの事例が違いすぎて大変だということになってマニュアル作りが頓挫したことがあります(笑)

1、2年で仕事に「飽きた」という言葉で逃げようとする

 よく1、2年で仕事に飽きたという人がいるじゃやないですか。それってつまり仕事の深さを知らず表面的なところで留まっていて、その先にしっかりと取り組んでいないから飽きるんじゃないでしょうか。物事なんでもそうですが慣れるまでに時間が掛かる。その慣れる過程で「ああでもない。こうでもないと」という試行錯誤を重ねて人って成長していくものじゃないですか。それが面倒臭いと感じる人はそこで「うまくいかない」と挫折する。かっこ悪いものだから言い訳として「飽きた」という言葉で逃げようとする。そういう人を何人も見てきました。

 短期間に3社も4社も転職してる人がいます。その人なりの事情があるのでしょうが、少しやって「この仕事は自分人は向いていいない」という判断してしまう人が実に多いですよね。

深掘りすることで自然とネットワークが広がる

仕事を深く掘り下げていくとそのことに関わる人のネットワークが広がっていくんですよね。メーカーであったりそれを取り扱う代理店であったり設計屋さんであったり。そこで仲良くなって飲みに行きましょうかというお付き合いになったり。そうするとプライベートで知り合いの友人を紹介されて更にお付き合いが広がったりしていきます。案件ごとにそういったお付き合いが広がって行きますので10年もこの仕事をしているとかなりのネットワークになります。実は私も「うちに来ないか」という誘いを受けたことは何回かあります。心動いた時もありましたがそうやってお誘いを受けるのはありがたいことだと思います。

AI恐れていません(笑)

AIの時代が訪れていますが信頼関係というのは統計やデータ活用では計れない感情と言いますか、その機微についてはその時の環境や理論や想定外のことや今までに経験したことのないような事象や理屈で解決できないことが起こります。そういった時にどう対処していくかは、先ほど言いましたどれだけ掘り下げてきたかの探究心や仕事へのこだわりと経験を積んできたかによると思います。それらの経験というのは(実は)言葉に表せない態度であったり仕草であったりするわけです。

 AIは過去のデータを入力して最良の方法はこいうだという解決策を導くと思うのですが、今申し上げた仕事を楽しんでいる「仕事の虫」たちに普段どう考えて行動しているのか言ってごらんと言っても出てこないのではないかと思います。右から左に流す仕事で成立する単調な仕事に関しては早晩AIにとってかわられそうですが「この人と仕事がしたい」「この人のために成果をあげたい」というような感情は人間が持っているものですよね。そういったことまで求めていくにはまだまだ時間がかかるのではないかと思います。

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