2017.12.18

資料:経済産業省「社会人基礎力に関する研究会-中間 取りまとめ-

不採用の理由は本音では語らない企業がほとんどです。特に消費に影響する会社では自社商品のイメージダウンになることを考えて差し障りのないコメントになります。そこで不採用になりがちな理由を担当者に聞いてみた。本音としてはどこをみてるのか?

受け応えが浅い

 ある応募者は見た目の印象も爽やかで印象としては良かったのですが、受け応えの内容が浅く、表面的なコメントに終始して、深く掘り下げることが求められる弊社の仕事ではこの人は採用しても厳しいのではということで不採用としました。
 また別の高学歴な応募者は質問に対して即座に回答していきます。こういう方は過去に得た知識からどのように答えを導きだせばいいか一生懸命考えているということが手にとるように分かります。この方もやはり不採用となりました。

 ビジネスの世界では前例のない課題や難しい課題が投げかけられてくる場面が多々あります。その場で答えを無理に導き出すのではなく考え抜いてどのようにしたら顧客の利益に結びつくか追求していく姿勢が求められます。場合によってはその場で答えを導き出せないこともありで、とことん考え抜くことが思考として根付いているかを見ています。

考える習慣は10歳までに決まる?

 「わが子をメシの食える大人に育てる」の著者はこう語っています。小学生のお子さんが算数の問題をじっと見ている。考えていると思っていたらいきなり「ねぇお母さん、この問題足し算でやるの?引き算でやるの?」いきなりやり方を求めてくる。親も即座に対応してやり方を教える。早く答えを導き出す習慣がこの頃から根付いてしまします。早く答えを求める習性で中学、高校、大学へ。このような環境で育った子は、問題=早く回答するということを疑いもせず考えることを放棄して育ていく事になります。

 著書よると10歳頃(小学校4年生ごろ)までに深く考える習慣に育つか、どうか決まってしまうらしいのです。(笑)メシを食っていくために欠かせない基礎力として①ことばの力、②自分で考える力、③思い浮かべる力、④試そうとする力、⑤やりぬく力、の5つがあげられます。

 また文科省が提唱している「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」では
①基礎学力(読み、書き、算数、基本ITスキル)
②社会人基礎力(コミュニケーション、実行力、積極性)
③専門知識(仕事に必要な知識や資格)
上記3つの指針を掲げ人間性、基本的な生活習慣として、思いやり、公共心、倫理観、基礎的なマナー、身の回りのことを自分でしっかりやる習慣をみにけていくことを目的としてして、それぞれの能力の育成については小・中学校段階では基礎学力が重視され、高等教育段階では専門知識が重視されるなど成長段階に応じた対応を必要としています。

 ここまでをまとめると、社会人基礎力は小・中で決まることになり、それまでに身に付くことなく育ってきた人にとっては身も蓋もない話になります。
 基礎学力や社会人力が身についていれば苦労することなく社会や仕事にスムーズに溶け込んでいけますが、身についていないと社会で苦労することになります。
 解決策としては基礎力が不足していることを自覚し仕事の経験を通じて専門知識を高めていくことでそのハンディをカバーしていく事ができるということです。
最初の話題に戻すと、選考基準において自分に何が不足しているのか掴めるヒントになる話でした。

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