2017.06.07

小学校からの基本ー挨拶をする

この春入社したばかりの二人の新人の話。Aという新人は、毎朝大きな声で「おはようございます」と声をかけて職場に入ってくる。同じ職場の人たちも、Aの元気さにつられて挨拶を返す。もう一人の新人B、同じように声をかけて職場に入ってくるが、その「おはようございます」の声は小さく、職場の誰ひとり気づかない。

職場では、「Aさんは挨拶をするのに、Bさんは挨拶をしない人」という評価に、でもBにそういう自覚はない。自分では挨拶をしたつもりで、相手に声が届いていないことに気づいていないらしい。

声の大きさは、発している本人の感覚とそれを受け取る相手の感覚とが異なるもの。本人は普通の大きさのつもりでも、相手に届いていなかったり、精一杯大きな声を出してようやく普通だったりする。ただ、AとBとの根本的な違いは声の大きさではなく、小さい頃からの挨拶が習慣づいているかにある。

Aは、挨拶がお互いにし合うものだとしつけられて入るから、意識しなくても、相手から返ってくるように挨拶をしている。もし返ってこなければ、少し声のボリュームを上げて挨拶をしなければと考える。一方のBは「おはようございます」と言うことが挨拶だと思っているから、職場の人から挨拶が返ってこようがなかろうが全く気にしていない。自分は挨拶をしているという、ただそれだけの感覚。

必要なのは伝える力

会社に入ったけれど仕事がうまくいっていないという人の話をつぶさに聞けば、実はこんなところでつまずいる。職場になかなかとけ込むことができない、本人が伝えているつもりでも相手には伝わっていない。職場の仲間とうまくいっていない、それらの原因の多くは本人にあることが多い。

仕事で必要なのはコミュニケーション力。自分を伝え、相手に伝わっているかを確かめるという「伝え合う力」をとことん意識することで信頼関係を築くことができる。

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